ブラジル地理統計院(IBGE)は22日、10月中旬から11月中旬までの1カ月間のインフレ率(11月のIPCA―15)が0・14%上昇したと発表した。
この値は10月のIPCA―15(0・09%)よりは高いが、昨年11月のIPCA―15(0・19%)より低い。
IBGEによると、0・14%という数値は、11月としては1998年(マイナス0・11%)以来の低い数値だという。
今年1月から11月までの累積値は2・83%で、昨年12月から今年11月までの直近12カ月間の累積値は2・67%だった。
インフレ率は、「輸送」「衣類」「食料・飲料」「保健・パーソナルケア」「住居費」「家庭用品」「通信」「個人支出」「教育」の消費大別9部門でも算出された。
9部門中3部門は、「住居費」マイナス0・22%、「家庭用品」マイナス0・06%、「通信費」マイナス0・02%のように、マイナスインフレ(=デフレ)だった。
「住居費」の中をさらに細分化して見ると、「電気代」の下げ幅がマイナス1・51%と大きかった。
その他の6部門はインフレだったが、衣類0・68%、「輸送」0・30%、「個人支出」0・40%、「食料・飲料」0・06%、「保健・パーソナルケア」0・20%、「教育」0・04%のように、上げ幅はいずれも小幅だった。
ただし、インフレ6部門の中を細かく見ると、「衣類」の中の「男性用衣類」が1・15%、「輸送」の中の「航空券」が4・44%、「食料・飲料」の中の「肉類」が3・08%など、上げ幅が大きいものもある。肉類は、輸出の増加に伴って、国内価格が上がる傾向にある。(22日付アジェンシアブラジルより)