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「移民と多様性の夜会」開催=マリオ・デ・アンドラーデ図書館で

『Sarau dos Migrantes e diversidade』のステージの様子

 難民や移民が中心となってルーツ国の文化を紹介する『サラウ・ドス・ミグランテス・イ・ディベルシダーデ(Sarau dos Migrantes e diversidade=移民と多様性の夜会)』が、30日(土)午後4時からサンパウロ市マリオ・デ・アンドラーデ図書館(R. da Consolacao, 94 – Republica)で開催される。
 シリア、コンゴ民主共和国、モザンビーク、ベネズエラなどから難民となってブラジルで最近暮らし始めた人々や、その前から住み着いている移民が、ブラジル人メンバーと一緒になって音楽、踊り、詩などを披露し、多文化や多様性に関する興味や理解を深めてもらうのが趣旨だ。
 昨年から月刊ピンドラーマで難民レポートを担当し、同イベントに協力している大浦智子さん(40)によると「これに参加すると、難民や移民に対する先入観が変わます。三世、四世の時代になるとぼんやりとしてくる『移民とは何か』と言うことを、改めて考えさせる機会になります。サンパウロ市で最も古い図書館への訪問がてら気軽に立ち寄れるイベントです」と案内した。
 主催者のシリア人アブドゥルバセット・ジャロールさん(29)たちは、これまでもセスキで同様の活動を展開し、好評を博してきた。出演者の一人シリア人のラジャーナ・オルビーさん(33)はブラジルに来る前からプロのウード奏者で、現在もバンドや作曲活動を行い、先日ブラジルの賞を受賞したばかり。ステージは約1時間の予定だ。