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サンパウロ州議会=審議の最中に乱闘騒ぎ?=発端は活動家議員の煽り

 4日、サンパウロ州議会で乱闘騒ぎが起き、議会が騒然となった。5日付現地紙が報じている。
 事の発端は、社会保障制度改革案の承認に向けた審議の最中に、壇上にいたアルトゥール・ド・ヴァウ州議が、この日の審議を傍聴していた州職員らを「馬鹿者」と呼んだことだった。
 これに立腹して壇上に上った労働者党(PT)や社会主義自由党(PSOL)の議員らに対し、ヴァウ氏が両手のこぶしを握り、けんかの体勢に入るようなポーズを取ったことで、場内の騒ぎはさらに大きくなった。それ以外の議員も加わり、壇上でのもみ合いが生じたことで、この日の審議は中断された。
 ヴァウ氏はこれまでも暴言を吐いたことがあり、この日も、傍聴者らを数度「馬鹿者」呼ばわりして、カウエ・マクリス議長から注意を受けていた。同氏は、「傍聴者の中に、ジャナイーナ・パスコアル州議を野次る人に拍手喝采を浴びせた奴がいたからだ」と暴言の理由を語っている。
 ヴァウ氏は「ママエ、ファレイ」の名で知られる右翼系ユーチューバーとして有名で、政治活動団体のブラジル自由運動(MBL)のリーダーの一人でもある。民主党(DEM)の所属だったが、党則に従わないことが続き、党を追放されたため、現在は無所属だ。