8月末から続くブラジル北東部を中心とした海岸への原油漂着に関し、ブラジル環境省、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)が、12月5日現在の汚染状況を発表した。
それによると、原油漂着の影響を受けたのは、北東部9州と、南東部のエスピリトサント州、リオ州を合わせた全11州で、市の数は127に上る。
調査によると、量の多少を問わず、原油が漂着したのは、899の海岸や島、河口、干潟だ。
その内325は、「リンパ」(綺麗である、清潔)と評価され、その数は増え続けている。
26ではまだ原油塊などが残っている。また、548は、汚染されているのは海岸全体の10%以下とされている。
夏本番はこれからで、本来なら人気の高い北東部の海岸に行くことを考えている人は、https://www.ibama.gov.br/manchasdeoleo で海岸の状態を確認できる。
ブラジル農牧省管轄のの農牧畜防衛局が11月29日に発表した調査結果によると、同局が検査した魚介68匹の内、ビンチョウマグロとベラの2匹に〃懸念されるレベルの汚染〃が見つかったという。同局では今後、ビンチョウマグロとベラを重点的に検査していく予定だ。
しかし、人体に影響が出るのは、それらの魚を何年も食べた場合に限るとし、ブラジル北東部の海で獲れた魚介類を食べても身体に影響はないとしている。
ただし、バイーア州連邦大学は、「そこまで言い切るにはデータ不足」と反論している。(10日付エスタード紙より)