1億3400万レアルもの公金横流しに関与したとして、パライバ州前知事のリカルド・コウチーニョ容疑者(ブラジル社会党・PSB)に17日、逮捕令状が出された。18日付現地紙が報じている。
これは同州で行われている「カルヴァーリオ作戦」第7弾で、同州の保健局から1億3400万レアルもの金が横流しされたことへの捜査だ。
同件では3月に、同州保健局長だったリヴァーニア・ファリアス容疑者が、「2014年から18年にかけて、贈収賄工作が行われていた」ことを告白していた。
それによると、18年まで知事をつとめていたコウチーニョ氏は、横流しの指令こそ行っていないものの、この計画の責任者であるとされた。
今回の捜査ではエステラ・ベゼーラ州議やコンデ市のルーカス・リラ市長らが逮捕されたが、コウチーニョ氏は12日から休暇で国外におり、逃亡者とみなされている。
この汚職計画では、コウチーニョ氏の後任で現知事のジョアン・アゼヴェド氏にも関与の疑いがかけられており、同氏の自宅や州政庁も家宅捜索の対象となった。