ブラジルショッピング・テナント協会(Alshop)が26日、今年のショッピングセンターでのクリスマス商戦の売上は昨年比9・5%増で、2014年以降で最高だったと発表した。
19年のクリスマス商戦(1~20日)が好調だったのは、13カ月給支給に加え、雇用が回復し始めている事、退職金積立である勤続期間保障基金(FGTS)の早期払い出しが行われた事、経済基本金利の低下、インフレ率低下などが原因と、Alshopでは見ている。今年の13カ月給は、全国で2140億レアルの経済効果が見込まれている。
Alshop会長のナビル・サイオウン氏は、「クリスマス商戦が好調だった事は喜ぶべきだ。大晦日のレヴェイロンに使う白い服購入などの需要は続いているし、(サイズが合わないなどの理由で)クリスマスプレゼントを交換する時期でもあるから、今月一杯は好調が維持される」と見ている。
昨今はスマホを利用してサイトで買い物をする顧客も多く、電商部門の売上は15%増えたという。サイトで買い物した顧客の平均購入額は447レアルで、電商部門の売上は612億レアルに上った。
年間を通じて売れた品は、香水や化粧品(9・5%増)、メガネやアクセサリー類(9%増)、衣類(男性用、女性用とも、5%増)などだ。
Alshopはまた、ショッピングセンターの年間売上は昨年比7・5%増の1682億レアル前後となると見込んでおり、こちらも2014年以降で最良となると予測している。
今年開業したショッピングセンターは12軒で、これによる雇用増は9千人分に上るが、来年以降も既に31軒(州都に20軒、内陸部に11軒)が開業する予定だという。(26日付G1サイト、同アジェンシア・ブラジルより)