新年あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり、ブラジル日本商工会議所を代表してご挨拶を申し上げます。
2019年はボルソナーロ政権が誕生した年であり、政権も国民も新しい事にチャレンジした年であったと思います。私も商工会議所の活動を通じ、ブラジル政府の担当者と話す機会が多くありましたが、その効果が少しずつ色々な形で表れていることを実感してきました。
2020年、私は、間違いなく「大きな変革(=Transformação)の波」がブラジルに押し寄せて来ると思います。低金利や低インフレは先進諸国と比べても大きな差がないところまで来て安定しています。そして、この変化は継続すると見られており、色々な点で新しい変化が起こってくる年となります。
過去の成功体験を踏襲したり、横並びの判断を下したりは、世の中どこにでもある事です。数学の公式のように「分かっている事」を使って仕事をしてゆく事がこれまでの常識でした。
しかし、これからは未来の変化を予測して、仮説を立てて、大胆に変化をエンジョイしてゆく事が必要です。「分からない事」に対応してゆく事。その為には、若い世代の変化を求める力が大切なコアになってくると思います。
商工会議所も2020年はイノベーション・中小企業委員会を新設して新しい取り組みにチャレンジします。日本の力(ノウハウや技術など)をブラジルに導入し、Win―Winの関係で貢献してゆきたいと思います。そこでも、進出日系企業の若い力(ブラジル人、日本人を問わず)が必要です。
企業や商工会議所をはじめとする日系団体も若い世代を登用して新しい変化を起こしてゆく必要があります。その為には、リーダー自身がマインドセットをして、変革を受け入れる必要がありますが、その一番の近道は若い世代に任せることだと思います。
このように、2020年は、ブラジルも日系社会も、企業も若い力で変革に取り組む年になったら良いと願っています。