ブラジル全国工業連盟(CNI)が8日に発表した調査結果によると、2019年の第3四半期から第4四半期にかけて、ブラジル国民の間の失業への恐れの指数が58・2ポイント(P)から56・1Pへと2・1P低下したことが分かった。景気が若干回復したことに伴う雇用増大により、失業への恐れは緩和されたが、それでも、過去の平均である50・1Pを上回っている。
調査は、2019年11月29日から12月2日までの間に、ブラジル国内127の市で総計2千人を対象に行われた。この指数は0から100Pの間で示され、数字が小さいほど、失業の恐れが低いことを表す。
CNIは、「世帯収入が法定最低賃金に達しない国民の間では、依然として失業への恐れが高い。この所得区分に当てはまる人に限定した場合の指数は、9月の68・8Pから0・9P上昇して69・7Pに達し、法定最低賃金5倍以上の人々の数値、37・4Pを大きく上回った。
失業への恐れの指数を男女別に見ると、女性は、昨年9月の62・6Pから63・2Pに上昇。男性は53・5Pから48・5Pへと5P低下した。12月の時点での男女差は14・7Pで、これは2005年3月以来の大きな差だ。
調査はまた、ブラジル人の人生への満足度が低下したことも示している。12月の同指数は、9月の69・0Pより0・7P低い、68・3Pだった。この数値も、測定開始以来の平均値69・6Pを下回っている。
人生への満足度は学歴によっても違い、大学を出た人々の平均値は70・5Pで、小学校4年生までの学歴の人々の平均値65・3Pを、5・2P上回った。人生への満足度を世帯収入別で見ると、法定最低賃金未満の人々は64・5Pで、法定最低賃金5倍以上の人々は73・1Pだったという。(8日付アジェンシア・ブラジルより)
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