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東西南北

 アブラアン・ワイントラウビ教育相が、「ポルトガル語が正しく綴れない」とネット上で話題となっている。それは同相が8日に掲載したツイッターで、「インプレッシオナンテ(素晴らしい)」の「シオ」の部分を、「SSIO」ではなく「CIO」と書いていたためだ。同相の綴り間違いはこれが初めてではなく、「パラリザソン」の「ザ」が「S」ではなく「Z」、「ススペンソン」が「S」ではなく「Cセディーユ(Ç)」だったことなどから、不注意ではなく、日本語でいうサ行の発音の綴りが苦手なのでは、とささやかれている。他の職務ならともかく、教育に携わる大臣がこれでは、流石に問題か。
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 8日午後、サンパウロ大都市圏で強い雨が降り、各地で水害が報告されている。フェラス・デ・ヴァスコンセロスでは、38歳の女性が勤務先の会社の敷地内で溺死した。会社は小川の傍にあり、氾濫してなだれ込んだ水で流された女性は、機材の間に挟まれた状態で死亡していた。マウアーでは家屋が1軒倒壊。サンパウロ市では東部サンマテウスで7日から、38歳の女性が行方不明になっている。9日は22時30分現在で、111件の冠水、69件の倒木が報告された。
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 「保育園になかなか入れない」というのは、サンパウロ市が長年抱え続ける問題だが、同市教育局の発表によると、2019年12月には入園待ちの子供が1万人を切って、9670人まで減ったという。2018年同月は1万9670人が入園待ちだったから、1万人、半分以上も減ったことになる。この調子でさらに減ってくれれば。