ブラジル地理統計院(IBGE)は14日、昨年11月の国内サービス業の売上が10月と比べて0・1%減ったと発表した。この結果は11月としては、0・3%のマイナスだった2016年以来の悪い結果だ。
IBGEの調査責任者ロドリゴ・ロボ氏は、「9月がプラス1・5%で、10月はプラス0・8%だったから、その後の微調整程度の変動」との見方を示した。
IBGEは、「11月のマイナスによって、景気回復の勢いがとまってしまったということではない」と発表。ロボ氏は「7月から10月までに蓄積されたプラス幅は、11月に0・1%下がっても問題ではないといえるほど大きい。7月からの累積では2・9%成長している」と強調した。
昨年11月のサービス業の売上を一昨年の11月と比較すると1・8%増で、昨年1月から11月までの累積も、前年同期比で0・9%増えている。また、一昨年12月から昨年11月までの12カ月間を、その前の12カ月間と比較しても0・9%アップだ。
2018年のサービス業は前年比ゼロ成長だった。2019年は11月までの結果により、2014年以来、5年ぶりに前年比増で終えることが濃厚だ。
「12月がマイナス8・8%となってしまったら、2019年がトータルでゼロになってしまう。12月が10%以上のマイナスだったら、年間トータルでマイナスに転落するが、その可能性は低い」とロボ氏は語る。
サービス業は、「情報・通信」、「交通・交通補助・郵便」、「家族向けサービス」、「管理補完専門サービス」、「その他」の5部門に分けても算出される。
11月は「交通・交通補助・郵便」がマイナス0・7%、「情報・通信」がマイナス0・4%、「家族向けサービス」がマイナス1・5%だった。「管理補完専門サービス」がプラス0・1%で、「その他」がプラス1・7%だった。
昨年1~11月の累積を一昨年1~11月と比較すると、5部門中4部門がプラスだった。具体的には、「情報・通信」がプラス3・3%、「その他」がプラス5・2%、「家族向けサービス」がプラス3・3%、「管理補完専門サービス」がプラス0・5%だったが、「交通・交通補助・郵便」だけはマイナス2・6%だった。(14日付G1サイトより)