昨年12月8日にブラジル全国選手権が終了してわずか41日。ブラジル各地で2020年サッカーシーズンが幕を開ける。
18日にはリオ州、パラナ州、ペルナンブッコ州で、21日にはミナス州で、22日にはサンパウロ州、リオ・グランデ・ド・スル州、バイーア州で州選手権が開幕する。
18、19の週末に州選手権が一斉に始まらないのは、ブラジルサッカー連盟(CBF)が2019年に、「2020年には、前年の全国選手権(フラメンゴ)とブラジル杯(アトレチコ・パラナエンセ)の勝者同士が戦うブラジルスーパー杯を復活させる。この試合は2020シーズンの幕開けを告げるべく、1月18日に行う。この試合を際立たせるために、州選手権の開幕は翌週の平日21、22日とすべし」と決めていたからだ。
しかし、全国選手権で優勝したフラメンゴが、リベルタドーレス杯でも優勝し、クラブワールドカップにも出場したことで、フラメンゴの2019年シーズンの最終戦が12月21日になってしまったため、フラメンゴの2020年シーズン初戦(この場合はスーパー杯の1月18日)との間隔が29日しかなくなってしまった。このため、スーパー杯は2月16日に延期された。
18、19の週末に州選手権を開幕する州と、予定通り21、22日に開幕する州で別れたのが今回の結果だ。
さて、スーパー杯は延期になったものの、リオ州選手権が18日に開幕するため、結局、フラメンゴの超過密日程問題は解決していない。
ここでフラメンゴは、「去年フルに戦った主力選手たちは疲れを癒すため、1月24日までは休み。そこから練習を始めるから臨戦態勢に入るのは早くても2月から。1月18、22、25、29日などに組まれているリオ州選手権のトップチームの公式戦は20歳以下(U20)チーム主体で戦う」ことにした。
「U20チーム」といえば、1月2日から25日まで開催されるコパ・サンパウロに出場するのが通例だ。強力なU20チームを持つフラメンゴは、コパ・サンパウロを勝ち進めばリオ州選手権と重なってしまうところだったが、ここでの判断は「コパ・サンパウロ辞退」だった。
フラメンゴは昨年のブラジル全国選手権、リベルタ杯での圧倒的な強さから、ガビゴルなど主力の引き抜きも噂されたが、これまでのところ、多くの主力は残留し、グスタボ・エンリケやミシャエル、ペドロなどの豪華補強まで行っている。今年もブラジルサッカー界はフラメンゴが中心となりそうだ。(規)