サイト「ジ・インターセプト・ブラジル」は20日、「ヴァザ・ジャット」報道を行い、連邦検察庁パラナ州支部でラヴァ・ジャット作戦を担当するデウタン・ダラグノル主任らが、サイト「アンタゴニスタ」と組んで、ペトロブラス元総裁のイヴァン・モンテイロ氏のブラジル銀行総裁就任を阻む工作を仕掛けていたと、同日付現地紙サイトが報じている。
このことは、ダラグノル主任が2018年11~12月に、アンタゴニスタ編集長のジオゴ・マイナルディ氏をはじめとした同サイトのジャーナリストと携帯アプリで交わした会話によって明らかになったという。
モンテイロ氏は当時、経済相就任直前だったパウロ・ゲデス氏のお気に入りでブラジル銀行総裁就任も求められていた。だが、ダラグノル氏の友人で、当時は官房長官就任直前だったオニキス・ロレンゾーニ氏は、モンテイロ氏の総裁就任に反対していたという。
そこで、ダラグノル氏はマイナルディ氏らと掛け合い、モンテイロ氏を就任させないための記事展開を求めたという。
ダラグノル氏とマイナルディ氏との会話では、2015年頃、パナマのオフショア企業、モサック・フォンセッカ社が関与する汚職疑惑の報道を差し止める約束を行い、16年1月25日まで報道を止めていたことも明らかとなった。
アンタゴニスタはかねてから親ラヴァ・ジャット・メディアと目されており、同作戦の特ダネ速報などでも有名だった。