ナチスのゲッベルス情報相の言動模倣で17日に連邦政府の文化局長を解任されたロベルト・アウヴィム氏の後任として、国民的女優のレジーナ・ドゥアルテが就任のためのテスト期間に入ったと、21日付現地紙などが報じている。
レジーナは20日、リオでボルソナロ大統領と直接会って話をし、好感触は示しながらも、正式に就任するまでの「試験期間」を置くこととなった。レジーナは18日に就任要請を受けた際に、「自信がない」と語っており、本日22日に文化局を訪れる予定だ。
レジーナは大統領との会談後、「大統領とおつきあいをさせてもらっている」「私たちは婚約状態」という表現を使っている。フォーリャ紙は、レジーナが70~80年代に「ブラジルの恋人」と呼ばれた人気女優だったのに引っ掛け、「ボルソナロの交際相手」と題して報じている。
ただ、文化局長を引き受ければ、契約上の問題で、彼女自身が50年以上にわたって看板女優をつとめていたグローボ局との契約は解除しなくてはならなくなる。
レジーナは過去に政治経験はなく、ブラジル芸能界では珍しい保守派として有名だ。長年、民主社会党(PSDB)支持者として知られていたが、2018年の大統領選でボルソナロ氏を熱烈に支援し、話題を呼んでいた。