1月21日のブラジル為替市場は、0・4%ドル高レアル安の1ドル=4・206レアルをつけ、1ドル=4・214レアルだった昨年12月2日以来のドル高水準で取引を終えた。
ドルは21日の取引時間中、全体的に高く取引され、その日の最高値付近で引けた。
今年に入ってからのドルは、対レアルで4・8%も高騰した。レアルは対ユーロでも弱く、21日のユーロは0・42%高の1ユーロ=4・67レアルだった。
21日のサンパウロ株式市場指数(Ibovespa)は、前日比1・03%減の11万7026ポイントで終了した。21日の取引が前日比減で終了したことで、3取引日連続の前日比株価上昇はストップした。
21日の取引には、中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がり、21日現在で6人の死者が出ていることが影響した。米国に次ぐ世界2位の経済大国が揺らぐのではないかとの懸念と、同日午後、米国でも新型ウイルスによる肺炎患者が確認されたことが、新興国の通貨安、株安を煽ったようだ。
中国での感染者や死者の数は増えており、日本などの近隣諸国も対応に追われている。(21日付アジェンシア・ブラジルより)