サンパウロ大都市圏のグアルーリョス市で22日、夫の軍警を殺し、遺体を乗せた車に火をつけて放置した容疑で、同じく軍警の妻が逮捕された。23日付現地紙が報じている。
この事件は、18日午前9時頃、グアルーリョス市内でホンダ・フィット車が炎上しているのが見つかったもので、後部座席から毛布で包まれた軍警のネーリオ・レゴ・リオーネ氏(44)の遺体が見つかった。体は火傷を負い、毛布がはずされていた顔は炭化していた。被害者は別の場所で殺された後に現場に運ばれてきたらしく、傍らには銃の弾(薬きょう)もあったという。
現場近く防犯カメラの映像や車の所有者であることから、犯人はリオーネ氏の妻の軍警ナグマール・ピニェイロ・ペレイラ容疑者とみなされた。本人は20日に自供、22日に逮捕された。
現場近くの防犯カメラには、事件の40分前にウノ車が到着し、その後ろに停まったホンダ車から女性が降りてウノ車に向かう姿が映っていた。その後、地域住民が車で戻ってきて車を車庫に入れたため、2台の車は場所を変え、数メートル離れた道路脇に車を放置。ホンダ車に放火後、ウノ車で立ち去った。ウノ車を運転していた仲間の女性軍警も、共犯とみなされて逮捕状が出された。