外務省傘下で連邦政府の広告予算配分を決める権限を持つ通商促進部(SECOM)のナンバー2、サミー・リベルマン副局長に関して、国税庁が不正を見つけて資産差し押え命令を出したと、25日付フォーリャ紙が報じている。
サミー氏は2014年から15年にかけて、架空の企業を作ろうとして虚偽の領収書を発行し、さらに不正契約や脱税の疑いが国税庁の記録照会で判明し、全国財務検察から資産差し押えの命令を受けている。
SECOM局長のファビオ・ワインガルテン局長には、政府広告を出稿する相手である広告大手やテレビ大手の企業から自分の企業「FWコムニカソン」にキックバックのような形で不正な資金を受け取っていた疑惑が出ている。その報道の直後に、今回のナンバー2報道も行われた。
サミー氏は昨年5月にSECOM副局長に就任しているが、同氏の兄ファビオ氏がワインガルテン氏の子供時代からの友人で、FWコムニカソンの運営に携わっている。この兄ファビオ氏も現在、資産差し押え処分を受けている。
サミー氏は疑惑を否定している。