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ジャパン・ハウス=11日に来館者200万人超え=5月から東京五輪パラ展示=少なくともあと4年は継続

10日のJH運営委員会メンバー

 ジャパン・ハウス(JH、マルセロ・アラウジョ館長)は「第15回運営委員会」を10日午前に開催、その直後に記者会見を行い、今週中に来館者延べ数が200万人を突破する見込みだと発表。6月からは東京五輪パラリンピックをテーマにした展示を開始することも明らかにした。

 アラウージョ館長は「記念すべき200万人目の来館者には、おもてなしの精神をもって記念撮影をし、2人分の館内レストラン会食券を贈呈する」と発表。10日時点で、200万人まであと1077人が不足しているだけなので、「早ければ11日には到達する」と明らかにした。その後の連絡で、実際にその通りになったことが分かった。
 カーニバル後の週末3月7、8日には200万人を記念した行事が行われる予定。
 2017年5月に開館して以来、18年8月の100万人突破に続き、新年早々に朗報がもたらされた。広報資料から計算すると、初年は8カ月間で約55万7681人が来館したので月平均では6万9710人。2年目は71万3707人で月平均は5万9475人、3年目の昨年は64万4162人で平均は5万3680人。
 17年から18年の月平均比較では約15%減、18年から19年では約10%減。初年度と昨年を比べると月平均では4分の3近くに減った。最初があまりにも爆発的な集客だったため、その後維持するのに苦労している様子がうかがえる。早めに減少傾向を底打ちさせる必要がありそうだ。

2017年6月、来場者が連日ぎっしり詰めかけた頃の様子

 3月31日が任期最終日になる同館長から、「話題性のある展示が続き、メディアでも大きく扱われ、入場者も比較的安定して推移し、会計も赤字にならずに、日本の年度終わりを迎えられることに満足している。200万人達成はJHがサンパウロ市民に愛されていることの証」と挨拶した。野口泰在サンパウロ総領事によれば、運営委員会では同館長の任期中の仕事を評価する声が相次いだという。新館長人事は3月末までに発表される。
 野口総領事から「19年度から5年間の予算が付けられることが決まった」と発表があり、少なくともあと4年間はJHが継続されることが明らかになった。「スポンサー獲得が課題。現在のダイアモンド・メンバー、ゴールド・メンバーに引き続き残ってもらえるよう交渉中」と語った。
 5月から始まる東京五輪パラリンピック展示では、日本政府がいかに環境問題や台風や地震の被災地に配慮して、運営準備を行っているかを説明するものになるという。日本全国で使用済み携帯電話等の小型家電を提供してもらい、その部品からリサイクル金属を集めてメダル5千個分の原材料にした。五輪史上初の試みだった。また被災地を競技会場にすることで地元の活性化につなげるなどのアイデアが五輪に盛り込まれている点が強調されるという。


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 広報資料によれば、ジャパン・ハウス(JH)の月別集客数のトップは、開館3カ月目の2017年7月に記録した10万1896人。当時は入館するのに1時間待ちの列に並ぶのは当たり前だった。次が18年7月の9万1381人で、移民110周年で眞子さまがご来館されて話題になったり、無印良品のアンテナショップが置かれたことで一気に集客が高まった。また19年も7月の8万52人が最高。不思議なのは、なぜか7月だと言う点。野口泰在サンパウロ総領事は「学校が休みなので、7月は多い。あと展示内容に左右されやすい」とも。今年は五輪展示で、8万人台維持が目標か。
     ◎
 JHのアラウージョ館長によれば、来館者の55%は初めて来た人。14%が2度目の来館者、31%が3度目のリピーター。71%が18歳から34歳の青年層で、若者に人気が高いことが伺われる。64%が大サンパウロ都市圏在住者で、10%がサンパウロ州地方部、22%が他州からの来館者、5%が外国からとのこと。日本国籍者はわずか1%で、日系人は11%。残りはブラジル人および外国人だ。9%がすでに日本を訪れたことがあり、84%が「いつか訪れたい」と希望している。JHでは、日系社会のイベントでは集客できない新しい客層に日本をアピールしていることが分かるデータとして興味深い。