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リオ州=麻疹による初の死者発生=予防接種開始年齢前の男児

3種混合の予防接種の準備をする看護婦(Thania Rego/Agencia Brasil)

 リオ州保健局が13日に、1月6日に亡くなったダヴィ・ガブリエル君(8カ月)の死因は麻疹(はしか)だったと発表した。
 ブラジルでは麻疹は絶滅したといわれていたのに、2年前に外国人難民の中にいた患者から感染が拡大。他州では死者も出ていたが、リオ州での死者は10年以上報告されていなかった。
 ガブリエル君は、昨年の12月22日に肺炎と診断され、ノヴァ・イグアスー市の病院に入院。より正確な診断を下すための採血なども行われたが、1月6日に死亡。それから1カ月以上が過ぎた13日になって、麻疹に感染していた事が確認されたという。
 リオ州では今年(9日現在)、の189人の麻疹患者の発生が確認されている。昨年の患者は333人だから、感染拡大は加速化している。昨年の全国での患者数は、526市、1万8200人に及び、15人の死者が出た。
 ブラジル保健省は10日から麻疹を含む3種混合の予防接種キャンペーンを開始。15日は麻疹撲滅のためのDデー(日本語的に言えばXデー)で、平日は予防接種を受けに行きにくい(受けさせにくい)人達も予防接種を受けられるよう、保健所なども、一般市民の接種に対応する。リオ州でも、各市保健局の管轄の下で350カ所の予防接種拠点を設置する。(13日付アジェンシア・ブラジル、同G1サイトより)