ぶらじる川柳社の柳誌『ぶらじる川柳』第224号が2月に刊行された。《ちょろちょろと賢く生きて世話かけず》(久保久子)は子年らしい心構えか。《核あれど市民の腹に飯はなし》(鈴木甘雨)は北朝鮮の厳しい市民生活を詠ったもの。《めがね手にめがねどこじゃといんきょ様》(那須アリセ)。《やっと今楽をおぼえて惚け始め》(今立帰)。《旧漢字読んで年齢ばれちゃった》(笹谷聖子)。《九十年雄図虚しく老い惚ける》(哲弥)。《修羅いくつ越えても来ますこの地獄》(節子)、《新聞の香りで始まる朝が好き》(五十嵐美佐子)など。今号も読み応えのある作品がずらり。