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《ブラジル》州知事は逮捕経験者だらけ=〃汚職殿堂入り〃はカブラウ

 2010年、14年の統一選挙で選出された知事総勢46人中10人が過去5年間に、何らかの犯罪捜査で逮捕されていると、24日付現地紙が報じた。
 現地紙は「14年以降の5年間は、ラヴァジャット(LJ)作戦で、汚職摘発が盛んに行われた時期」と分析。46人中、3人は死亡し、9人はまだ現役だから、残る34人の34%が逮捕されたことになる。
 直近の事例では、パライバ州知事、リカルド・コウチーニョ氏が、保健教育行政における汚職疑惑で、昨年12月に2日間拘留された。同氏は1億3400万レアルの損害を州に与えたとして、年明けに不正入札、収賄などの容疑で起訴された。
 汚職知事の代表格は、リオ州元知事のセルジオ・カブラウ氏だ。同氏は合計13の刑事裁判で有罪判決を受けており、禁固刑の期間は280年を超えている。同氏は2016年から拘留中だ。同氏の後を引き継いだフェルナンド・ペゾン氏も刑事被告人の身だが、健康上の理由から人身保護令を受け、電子足輪装着処分となっている。
 その他の逮捕、拘留経験者は、アギネロ・ケイロス(連邦直轄区)、アンドレ・プッチネリ(マット・グロッソ・ドスル)、ベト・リッシャ(パラナ)、ジョゼ・メロ(アマゾナス)、マルセロ・ミランダ(トカンチンス)、マルコーニ・ペリロ(ゴイアス)、シウヴァル・バルボーザ(マット・グロッソ)だ。
 アンドレ・プッチネッリ元知事の弁護士レネ・シウーフィ氏は、「これはセルジオ・モロ症候群。彼が判事時代に張り切りすぎたため、検察の言い分だけ通り、弁護人の言い分は無視されている」と現状を批判した。