この2月のサンパウロ市の天気は「異常気象」とも言えるものだった。国立気象観測所(INMET)によると、今月の降水量は483・6ミリで、77年前の観測開始以来、2月としては史上最多を記録した。これまでの記録は1995年に記録した445ミリで、平年の月間平均の246ミリと比べると、ほぼ2倍の雨が降ったことになる。異常なのは降水量だけでなく、平均最低気温も、これまでの月間平均の19・7度をかなり下回ることになりそうだという。今日も最低気温は16度が予想されている。この調子では、ビールやアイスクリームなど、夏にこそ稼ぎたい産業が大打撃を受けているのでは。
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サンパウロ大都市圏ABC地区で起きた宝石商のゴンサウヴェス一家殺人事件から28日で1カ月が経過したが、裁判所は既に、殺害容疑で逮捕された、一家の長女アナフラヴィア容疑者をはじめとした5人の容疑者の拘束をさらに1カ月延長することを決めている。この事件では、アナフラヴィア容疑者の恋人のカリーナ・ラモス容疑者が計画と殺害の実行犯とする説と、カリーナ容疑者のいとこらの男性容疑者たちが一方的に殺害を行ったとする説があるが、果たして?
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今週末はサッカーのサンパウロ州選手権第8節が行われる。注目は、今日16時からパカエンブー・スタジアムで行われるサントス対パルメイラスの伝統カード。聖州4強の中でも、仕上がりが順調で優勝候補の両チームがどういう試合を展開するかが見ものだ。また、明日は、サンパウロが本拠地モルンビで強敵ポンテ・プレッタを迎えて行う一戦が注目される。