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ドミンゴコンサート今週末=トリオ・エリザ福田が来社

左から田代さん、福田さん、フェレイラさん

 文協音楽委員会(本田ジュリア委員長)は「第92回文協ドミンゴ・コンサート」を15日午前11時から、文協小講堂(R. São Joaquim, 381 -Liberdade)で開催する。入場無料だが、保存食1キロ分の寄付を呼びかけている。
 当日演奏する「トリオ・エリザ福田」は、バイオリニストの福田エリザ百合子さん、ピアニストの田代倫子リチャルジさん、チェロのモイゼス・フェレイラさんからなるトリオ。
 ベートーヴェン250年生誕記念にあわせてピアノ三重奏曲第1番とピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1「幽霊」を演奏する。ともに三重奏の中でも有名な楽曲で、初期作品と全盛期の作品になるので、作曲家としての円熟度の変化が味わえるという。
 福田さんは「演奏者の個性も楽しめる音楽会になる。3人の個性とハーモニーをぜひ楽しんで」とトリオの魅力を解説。田代さんも「聴きやすい楽曲なので、気を張らずに来てほしい」と来場を呼びかけている。
 福田さんは、カメラータ・フクダ設立者で、10年以上ソロやカルテットなどで活躍しているバイオリニスト。田代さんはケルン音楽大学・大学院を卒業し、11年ドイツで室内楽でのピアノや音楽学校教師をしていた。モイゼス・フェレイラさんはサンパウロ市立オーケストラ副首席チェロ奏者だ。
 昨年中ごろ知り合い意気投合して、10月ごろにトリオを結成した。


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 ドミコン演目にある「幽霊」ことピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1。この曲はベートーヴェンが作曲家として成熟した時期の楽曲。有名な交響曲「運命」や「田園」等の名曲が次々生まれた「傑作の森」と呼ばれる時期の作品だ。「幽霊」という名を誰がつけたかは定かではないが、聴衆がつけた愛称らしい。「幽霊」などと呼ばれているので、おどろおどろしい曲調なのかと思ってしまうが、むしろ出だしはカラッと明るい印象だとか。福田さんは「初めて聴く人は、どこから『幽霊』が現れるのか、是非楽しみに聴いてほしい」とお薦めした。