ブラジル南部、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレの第4地域裁(TRF―4)のジェブラン・ネット判事が11日、ルーラ元大統領の息子のファビオ・ルイス・ルーラ・ダ・シウヴァ氏(通称ルリーニャ)の裁判をサンパウロ州の連邦裁判所で扱うことを決めた。11、12日付現地紙・サイトが報じた
これは、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦を担当していたパラナ州連邦検察の主張を否定する判断だ。これにより、ルリーニャを裁く権利は、クリチーバの連邦地裁第13法廷のルイス・アントニオ・ボナ判事の手を離れることとなった。
ボナ判事は、前任のLJ作戦関連裁判担当のセルジオ・モロ判事が、ボルソナロ政権発足に伴って法務大臣になった後にLJ担当に任ぜられた。
ルリーニャは、LJ作戦69弾のマッパ・ダ・ミーナ作戦で捜査されていた。同作戦は、ルリーニャの企業「ゲームコープ/ゴル」が、2004年から2016年の間に「Oi/テレマール」社から受け取った1億3200万レアル超の支払いに関する疑惑を扱っている。
ルリーニャの会社が受け取った金は、当時のルーラ大統領が大統領の立場を利用して、「Oi/テレマール」社に対して便宜を図ったことに対する謝礼だとクリチーバ検察は見ている。
また、ルーラ元大統領は、息子の会社経由で得た金をサンパウロ州アチバイアの別荘購入資金に当てたとも見られている。
ルーラ元大統領は、同件に絡む疑惑の裁判の第一審で17年1カ月の実刑判決を受けている。
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