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ブラジル株=年初から44・7%目減り=10日で6回目のストップ安

 【既報関連】新型コロナウイルスショックが深刻化すると共に、売られる一方のブラジル株とブラジルレアルだったが、18日もサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は11・45%ダウンの6万6075・8ポイント(P)、為替相場も3・9%ドル高の1ドル=5・19レ(共に午後5時現在)をつけた。
 ブラジル株は18日午後1時18分に10・26%ダウンを記録し、30分の取引中断措置(サーキットブレーカー)発動となった。これでサーキットブレーカーは今月9日以来、10日間で6回目だ。
 15%減なら2回目のサーキットブレーカー発動となり、一時はその水準に近づいたが、ギリギリで踏みとどまった。
 今年1月23日に記録した、史上最高記録の11万9527・6Pと比べると、2カ月も経たないうちに、時価総額は44・7%も目減りした。
 これまでの株安の“主役”は、原油価格下落の影響を受けたペトロブラスや、世界中で移動が制限されていることの影響を受けた航空会社や旅行代理業会社だったが、18日はそこに小売業が加わった。
 午後4時時点の株安ナンバーワンは旅行代理店業のCVC(37・2%減)だったが、下げ幅3位には小売大手でカーザス・バイーアとポン・デ・アスーカルの合弁会社のViaVarejo(31・6%減)が入った。
 これは、17日から18日にかけて、リオ州やサンパウロ州で、ショッピングセンターの閉鎖勧告、閉鎖命令が出たことが一因と思われる。
 18日に大きく下がったのは、ブラジル通貨のレアルも同様だ。
 ドル/レアル相場は16日に、終値として初めて、1ドル=5レアル水準を突破していた。17日は横ばいだったものの、18日は取引開始早々に1ドル=5・20レアル近くまでドルが買われた。その後はやや落ち着いたものの、1ドル=5・07レアル以下にはならず、午後5時には5・19レアルをつけた。