サンパウロ州立交響楽団(OSESP)合唱部などの指揮者、指導者として活躍してきた宗像(むなかた)直美さんが26日正午ごろ、サンパウロ市のオズワルド・クルス病院でコロナウイルス感染症が悪化して亡くなった。享年64。16日から入院し、19日に検査結果が陽性だと判明していた。
宗像さんは1955年5月31日、広島県生まれ。家族に連れられて2歳の時に移住。父・宗像基さん(もとい)の影響を受け、7歳から合唱を始め、サンパウロ音楽院音楽学部で指揮者・作曲家の勉強をし、東京大学に留学。94年の州立交響楽団合唱部の創立時から指揮者として指導に当たり、2015年まで務めた。その後もサンパウロ市立合唱団の首席指揮者も務めていた。
17年には日本国在外公館表彰も受けていた。