3月31日、1964年に軍事クーデターが勃発した日を記念し、軍人閣僚たちが祝福する発言を行い、国民の強い反発を招いた。同日付現地サイトが報じている。
これはまず、3月30日にフェルナンド・アゼヴェド・エ・シウヴァ国防相が、自身のSNSを通じて「3月31日はブラジルが自由を獲得した日」と書いて問題になっていたが、翌31日、アミウトン・モウロン副大統領のツイートで、騒ぎがさらに大きくなった。
モウロン副大統領はこの日に関して、「56年前に、国民を揺るがした混沌や汚職を軍が食い止めた。カステロ・ブランコ将軍が当選した大統領選で、ブラジル再編が本格的にはじまった」というツイートを流したのだ。
この発言でツイッターが荒れ、ツイッター上では「ディタドゥーラ・ヌンカ・マイス(軍政は2度とごめんだ)」のハッシュタグが、ブラジル国内で1位になった。
現在、コロナウイルス対策に関するボルソナロ大統領への反感で、軍部がボルソナロ氏を離れ、モウロン副大統領支持に回っているとの報道も一部で上がっているが、その最中に、国民の支持を揺るがすような発言を行ったことになる。
ボルソナロ大統領も同日、この日のことを「自由を獲得した偉大な日」と呼び、三月革命(軍事クーデター)を称賛する発言を行っている。