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 3月31日の政見放送では従来のような強硬な反隔離政策は唱えなかったものの、依然として強い反感を呼んだボルソナロ大統領。翌1日の「エイプリル・フール」は、ツイッター上で「ボルソナロデー(ボルソナロの日)」というハッシュタグが最もあがり、「大統領は嘘つき」との話題で盛り上がった。大統領周辺は、大統領選挙の際や次男カルロス氏率いる連邦政府内の「嫌悪部隊」など、ワッツアップやネットを使ってフェイクニュースを流すイメージが強まっていたが、大統領も、コロナウイルスに関する不正確な情報でその印象を強めた上、1日も虚偽情報を拡散。この情報は誤りを指摘されて削除した。 
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 1日付G1サイトによると、マンデッタ保健相は3月31日、知り合いの医師たちから「大統領府での会合に呼ばれているのだが」と告げられ、「そんな話は聞いていないし、私は呼ばれていない」と驚いたという。3月31日の政見放送で同保健相を批判しなかったボルソナロ大統領だが、コロナウイルスに関して指揮をとる保健相に対する嫉妬説が予てから囁かれている。「専門家が言っていた」と、自分の都合の良い解釈をして暴走し、マンデッタ氏を無視しなければ良いが。  
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 ボルソナロ大統領がコロナウイルスに関する虚偽情報でツイッター、フェイスブック、インスタグラムから投稿を強制削除されたことが話題を呼んだが、レジーナ・ドゥアルテ連邦政府文化特別局長も、「クロロキナはコロナの特効薬」と投稿し、インスタグラムから警告を受けた。本来、情報送信の見本を示すべき立場なのだが。