エクアドルでは新型コロナウイルスによる死者の急増に法医学界を含む医療や葬儀業界が追いつかず、自宅で命を落とす人が続出。通りに放置された遺体や、路上で火葬する光景が衝撃を与えていると1~2日付現地サイトが報じている。
エクアドルでは現在、南米でブラジルに次ぐワースト2の死者が出ており、ブラジリア時間の2日15時の時点で確認された死者は120人だ。
だが、その数字以上に深刻な状況にエクアドルは追い込まれている。その実態を示すのは、ここ数日、ネット上に続出した、グアヤス県グアヤキル市でコロナウイルスで亡くなった後に路上に放置された遺体や、それらを路上で火葬する姿を映したショッキングな写真や動画だ。同国の死者の70%は同県で発生している。
グアヤキル市では、死者急増で同市の葬儀業者が対応しきれず、遺族が遺体と共に数日間過ごさねばならない状況さえ生じていたため、遺族が路上で火葬せざるをえなくなったと見られている。
エクアドル政府は1日、グアヤキル市の家庭や路上から少なくとも150ほどの遺体を回収したと発表した。これらの状況からは、病院が応対できぬまま、コロナで亡くなった市民が相当数いることや、実際の死者は前述の数字を上回っていることが予想される。
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