国民的女優から一転してボルソナロ政権の文化特別局長に就任したレジーナ・ドゥアルテ氏に対し、芸能、芸術関係者らが、新型コロナウイルスに伴う活動の支障に対する具体的な補償がなされないことへの抗議の声を上げている。17日付現地紙サイトが報じている。
17日朝、映画や音楽の関係者約20人が、レジーナ文化局長に対し、芸能、芸術関係者たちがコロナ禍で被った損害に対する補償が、ここまで具体的に何も行われていないことに抗議する動画を発表した。
「レジーナは一体どこだ? 文化基金はどこへ行った? 最近、姿を見ないぞ。起きろ、レジーナ」と動画で呼びかけたのは、ジャーナリストのセウソ・クリ氏や、俳優のレナト・ボルギ氏、映画監督のルイ・コルテス氏らだ。クリ氏によると、他にも既に、80人ほどの関係者が抗議声明を録音しているという。
芸術、芸能関係者への補償問題は、ライブハウスや美術館、映画館、劇場などの閉鎖に伴って浮上しているもので、日本などでも大きな問題として報道されている。
レジーナ氏はブラジルを代表する国民的女優だが、ボルソナロ大統領のファンとして有名で、政治家経験もないのに文化局長に就任。その手腕は予てから不安視されていた。