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モジ市=コロナ患者対応した日系医師死亡=フェルナンド・ミヤケ医師

フェルナンド・ミヤケ医師(フェイスブックより)

 医師のフェルアンド・ミヤケさん(56歳、聖州モジ・ダス・クルーゼス市)が新型コロナウイルス(Covid19)に感染し、21日の明け方亡くなった事が、実弟でモジ市議のクラウジオ・ミヤケさん(54)のフェイスブック(https://www.facebook.com/photo.php?fbid=3258439020835032&set=pcb.3258439184168349&type=3&theater)で公表された。
 21日に投稿されて以来、22日午後3時時点で2万3千件もの反応ボタンがSNS上で押され、4150件ものお悔やみのコメントが書き込まれ、9千回もシェアーされた。
 ミヤケ市議によると、兄は数週間前に深刻な症状で入院する直前まで、最前線でコロナ治療の対応に当たっていた。発熱などの症状により入院したが、症状は急速に悪化して数日後には呼吸困難に陥り、集中治療室で数週間治療を受けていた。市議は「兄の様態は良くなったり、急変したり、ジェットコースターのように上下を繰り返した」と書く。
 医師は住まいのあるサントアンドレ市に埋葬された。「コロナのために葬式もできず、あっという間に埋葬され、さよならを言うことすら出来なかった」と深い悲しみを明かした。
 ミヤケ市議は「兄は医師としての使命を果たした。本物のヒーローだった」とフェイスブックに書き記して敬意を表し、「新型コロナウイルスは人種、宗教、職業、社会的地位、年齢関係なく命を奪っていきます。多くの医療専門家も亡くなっている。私たちもこのウイルスと戦うために目標を一つにしなければ」とコロナ禍を克服のための決意を表している。