新型コロナウイルスによる商戦の打撃などを考慮し、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事が、「母の日」を今年は5月から8月に延したいとする意向を示している。
母の日は5月の第2日曜日で、ブラジルでは例年、「クリスマスに次ぐ、第二の商戦日」に位置付けられている。
だが、今年はコロナウイルスの影響でショッピングセンターなどが閉鎖されている状態だ。サンパウロ州では5月に外出自粛令の規制を緩和する準備をしているが、緩和されたとしても、母の日の翌日の11日からだ。
母の日を8月にとの提案は、23日に開かれた経済企業家委員会(ビデオ会議)で行われた。ドリア知事は稼ぎ時を逃すことになる商業界に配慮し、「州としての意見ではなく、商業部門への個人的な提案」として延期を勧めている。
サンパウロ州商業会連盟(Facesp)やサンパウロ商業協会(ACSP)、サンパウロ州商業連盟(Fecomércio-SP) はドリア知事の提案に賛意を示したが、同知事の提案が全国的に受け入れられるかは不明だ。
また、ブラジルショッピング・テナント協会(Alshop)などはまだ、5月11日よりも前に商業活動再開をと望んでいる。