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国外の在住ブラジル人3800人が立ち往生=1万7千人がブラジル政府の援助で帰国

 【既報関連】新型コロナウイルスの世界的大流行で、今でも世界74カ国に約3800人のブラジル人が取り残されていると、28日付のブラジルのニュースサイトが報じた。
 ブラジル外務省による、「74カ国3800人」の発表は27日に行われた。新型コロナウイルスが世界中で蔓延し始めて以来、現地大使館や領事館の支援を受けて帰伯したブラジル人は、既に1万7770人に上る。
 これらのデータは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に対する政府としての取り組みを周知するため、大統領府が毎日出している省庁間広報が報じた。
 3月以降、新型コロナウイルス感染症の脅威が全世界に広まり、多くの国が商業航空の運航を制限し、陸上の国境も閉ざれた。各航空会社も多くの便をキャンセルしたため、何千人ものブラジル人が国外に足止めされた。
 帰国を望んでもその手段が閉ざされたブラジル人の本国送還オペレーションは、ブラジル外務省と航空会社が共同で行っている。場合によってはチャーター便の利用も含まれる。
 5月1日にはニュージーランドからチリ経由での便が組まれ、100人以上が帰国する。
 隣国アルゼンチンからは、首都ブエノスアイレスからのバス4台に乗った136人が27日に、国境の市、リオ・グランデ・ド・スル州ウルグアイアナに着いた。
 在クウェートと在フランスのブラジル大使館は、11人のブラジル人を乗せ、バーレーンを発ち、パリ経由で帰国する便のオペレーションを行っている。
 ブラジル国外で立ち往生しており、ブラジル政府に帰国支援を求めるブラジル人は、ブラジル外務省のウェブサイトにある領事支援フォームを使って申請する必要がある。政府は同サイトのデータに基づき、本国送還手続きを組織する。