世界救世教いづのめ教団(静岡県熱海市所在)の理事長、小林昌義氏が29日午前6時55分(日本時間)に自宅で亡くなった。享年77。告別式は5月2日。葬儀は救世教式で行われ、遺族の希望により家族葬となる。
小林氏は両親が信徒で、小学生の時に入信した。母親は布教活動に熱心で、父親はそれを支えた。その姿に触発され、早稲田大学の経済学部を卒業後、26歳で教団に生涯を捧げることを決意。
寛容かつ紳士的な態度で知られ、常に信徒の声に耳を傾ける姿勢を貫きながら、教団内の要職を歴任した。渡辺哲男前理事長(2013年10月逝去)の信が厚く、その秘書室長を10年務め、後を継いだ。
国際部長を務めていた時代には世界中を飛び回り、ブラジルにも5、6回来ていた親伯派。最後となった2016年4月末の訪伯ではグァラピランガ聖地の月次祭に出席した。
昨年6月に本紙が企画した「世界救世教ブラジル宣教本部竣工50周年」特集にも、祝辞を寄せていた。