最高裁が、中国に対する人種差別発言騒動で問題となっていたアブラアン・ウェイントラウビ教育相に対して捜査を行うことを認めた。29日付現地サイトが報じている。
問題となっているのは、ウェイントラウビ教育相が4月に、漫画「トゥルマ・ダ・モニカ」の登場人物のセボリーニャの挿絵を使い、「L」と「R」の区別ができないセボリーニャと中国人のポルトガル語の発音を重ね合わせてからかった上、「新型コロナウイルスは中国政府の陰謀でばらまかれたもの」という内容のメッセージをツイッターで流した件だ。
これに在ブラジル中国大使館は激怒し、厳しい批判声明も出された。
連邦検察庁はこの件を重く見て、人種差別法の第20条に反するとして最高裁に捜査開始許可を要請。セウソ・デ・メロ判事が同件に関する捜査を許可した。
ウェイントラウビ教育相はボルソナロ政権で最初に捜査を受ける大臣となる。