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コロナ禍=炊き出し200食/日に協力を!=白石シェフや青年会議所が実施=サンパウロ市近郊の貧困層に無償配布

白石シェフ

 サンパウロの日本食レストラン「藍染」のシェフ兼オーナーの白石佑佳テルマ氏(三世)が発案・主導、ブラジル日本青年会議所(浅村マルセロ会頭)がコーディネートして、サンパウロ市郊外の貧困層に炊き出し弁当(マルミッタ)を届けるボランティア活動「Agua no Feijao」を行うにあたり、協力を広く呼びかけている。

 同プロジェクトは新型コロナウイルスによる経済低迷の影響により、飢えに苦しむ貧困層に食べ物を寄付することを目的にしている。

 白石テルマ氏を中心に料理人が集まり、サンパウロ市郊外の貧困層集住地区に30日間、毎日200食を配ることを目標として設定。1食あたりの原価は約8レアル、総費用を約4万7600レアルと見積もっている。

 プロジェクト名「Agua no Feijao」の意味は、『急に訪れた客のために、フェイジョンの鍋に水を足して薄めてでも、その人の分の食事を用意する』ということ。皆で助け合いながら食事をするという思いが込められている。

 協賛はサンパウロ州立総合大学生(USP)援護連盟(Abeuni)、ブラジル日本文化福祉協会及び文協青年部、日伯文化連盟、日本留学研修OB会、サンパウロJica帰国研修員同窓会、ジャパン・ハウス、米国ロスに所在する非営利公益法人KIF。

 以下の7コースで寄付を募っている。

①Bom Apetiteコース=16レアル(炊き出し弁当2人分)

②Bom De Garfoコース=40レアル(弁当5人分)

③Barriga Cheiaコース=80レアル(弁当10人分)

④Sem Cerimoniaコース=160レアル(弁当20人分)

⑤Mao na Massaコース=240レアル(弁当30人分)

⑥Agua no Feijao活動応援コース=800レアル(弁当100人分)

⑦Agua no Feijao活動のパートナー企業コース=1600レアル(弁当200人分)

 容器などの消耗品や食材などの寄付も募っている。募金は以下サイトもしくはメールにて問い合わせを。募金はペイパルでも払える。募金サイト(www.aguanofeijao.org.br/shop)。その他、物資の寄付は、以下メール(contato@aguanofeijao.org.br)まで連絡を。

募金サイトホームページ

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 白石テルマ氏は、サンパウロを代表する日本食シェフの一人。昨年5月には、日系ブラジル人で初の「日本食普及の親善大使」に任命された程の腕前。ジャパン・ハウスのレストランも経営している。正月にサンパウロ市ホテルのブルーツリー・プレミアム・パウリスタで振る舞われる「正月のおせち料理」を作ったこともある。コロナ禍ではいろいろな有名料理人が炊き出しをしているが、日系では初めてかも。このようなボランティア活動をしてブラジル社会に貢献する意味は大きいと言えそうだ。