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マスクをかければ大丈夫?

マスク着用についての説明書とマスクを受け取るバスターミナル利用者(Fernanda Sunega)

 ボルソナロ大統領が反隔離を叫び始めて以来、外出自粛に疲れた市民や経済的に困窮した企業家や労働者達による反隔離デモが増えた。
 他方、欧米諸国ではコロナ被害がひどいが、アジアでは感染者や死者が少ないと不思議がり、理由を探る人もいる。
 社会隔離策は世界中で採用されているが、採用の時期などにより効果の差が大きい。中国武漢市は閉鎖開始が遅れ、多くの犠牲者が出たが、同国の例を見ていたのに隔離策採用を渋った国は、それなりの代価を払う事を余儀なくされている。
 中国や韓国、日本の感染者や死者が少ないと首を傾げた人達が注目しているのは、遺伝的な差と文化や習慣の差だ。遺伝的な差はまだ科学的な裏づけがないが、文化や習慣の差は言及も多い。

 マスク着用やお辞儀はその一例だ。お辞儀をすればウイルスは相手に達し難くなり、マスクは自分も他者も守る。だが、ブラジルでは感染拡大初期にアジア系の人が予防の意味でマスクを使ったら、感染者だと思い込んだ人から暴行されそうになったという話がある。
 だが、その後、世界保健機関もマスク着用を奨励。マンデッタ前保健相も勧めたため、着用者は段々増加。着用が義務化された自治体も多い。
 だが、マスクをすれば大丈夫だと思うのか、最近は外出する人が増え、当局を苛立たせている。マスクは確かに人にうつす事、人からうつされる事を防ぐが、湿れば効果が薄れる。ウイルスは体の粘膜に付着して感染するので、入り口としては鼻や口以外に目からという可能性もあり、マスクの脱着時は要注意だ。
 不特定多数の人との接触を避けて感染の鎖を断ち、医療崩壊を少しでも抑えるため、医療関係者は、「家にいて!」との声を強めている。(み)