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リオ州=コロナを利用し汚職疑惑=州元保健局副局長を逮捕

 【既報関連】リオ州検察局は7日、州の人工呼吸器購入に関わる組織犯罪に加担した疑いで、同州元保健局副局長のガブリエル・ネヴェス氏を逮捕した。
 人工呼吸器は、現在世界を襲っている新型コロナウイルスとの戦いにおいて、必要不可欠な医療機械だ。
 検察は、ネヴェス氏以外にも4人が関わっていたと見ており、全員の逮捕令状を請求した。
 ブラジルは現在、非常事態宣言(calamidade publica)下にあり、州としての医療用資材や器具、機械の購買に公開入札が必要ないという状況を利用しての犯罪行為だ。この摘発作戦は“混沌に乗じた悪徳商人”と名付けられ、リオ市内では、証拠物件押収のための家宅捜索令状も13件、執行された。
 ネヴェス氏は、4月にリオ州のウィルソン・ヴィッツェル知事によって解任されている。
 検察は捜査の詳細を明らかにしていないが、4月15日には、購買オペレーションにおいて不審な点を発見したため、関与した疑いのある複数の人物を捜査すると公表していた。
 人工呼吸器の市場価格は1台10万レアルで、本来なら50台で500万レアルのところを、ほぼ2倍の990万レアルを投じて購入したとの証拠を検察は掴んでいる。差額の490万レアルは水増し請求だ。


 検察によると、人工呼吸器購入に関わった会社は、医療機器購入の専門業者ではない。
 検察が捜査開始を公表した当時、一般紙「エスタード」の取材に応えたリオ州保健局は、「外部への聞き取り調査などの汚職疑惑捜査が、いかなる種類の干渉もなく行われることを保証するため、ネヴェス氏を一時解雇とする」と語った。
 州保健局はさらに、「ウィルソン・ヴィッツェル知事とエジマル・サントス保健局長の決定に従い、非常事態宣言下で行われたすべての契約の合法性、整合性を監視する恒常的な機関も設置した。この機関には、リオ州議会、会計検査局、検察局、総合監督局も参加し、コロナウイルス対策を理由に実行された購買契約やサービス契約の内容や遂行を見守ることになっている」とも発表している。(7日付UOLサイトより)