7日、クアレンテーナ(検疫)中の夜7時過ぎ、ブラジルで強盗に遭遇した。合計1年以上生活しているが、初「洗礼」だった。東洋街コンセレイロ・フルタード大通りを一人歩いていると、後方から小さめのダンボール箱を持った20代後半、モレーノ(褐色肌)男性が小走りに追いかけてきて何か言った。
オーリャ子はポ語が聞きとれず、「あ?」と訊き返した。男は声を震わせながら箱に手を入れガサゴソと音をたて、「この中にARMA(武器)が入っている。金をだせ!」と脅した。
心の中で怖いという感情より『これが強盗なのか!』という驚きと混乱が広がり、なぜか再度「あ?」と聞き返してしまった。「コイツは言葉が通じないのか」と焦った強盗は、周りを気にして逃げていった。
幸いなことに特に被害はなく事なきを得た。だがいざ強盗に遭遇してみると、見事に頭が真っ白になることが分かった。外出自粛令下で人通りも少ない。夜道には特に気をつけて。(淀)