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《ブラジル》3月サービス業販売量、前月比で6・9%減=コロナで大幅落ち込み

 ブラジル地理統計院(IBGE)が12日、3月の月次サービス調査(PMS)を発表。3月のサービス業の販売量は前月比で6・9%減少したことが分かった。同日付現地ニュースサイトが報じている。
 販売量の前月比6・9%減は、2011年1月の統計開始以降、最大の下げ幅だ。IBGEによると、3月下旬にブラジル各地で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための社会隔離措置が取られたことで、サービス業の落ち込みが加速したという。
 サービスの販売量は今年2月も1%減少していたため、2カ月連続の落ち込みだ。1月は前月比で0・4%増だった。今年の3月と昨年の3月を比べると、販売量の下げ幅は2・7%となる。今年1~3月のサービスの販売量を昨年の1~3月と比較した場合は0・1%の減少。昨年4月から今年3月までの直近12カ月間の累積を、一昨年4月から昨年3月までの12カ月間の累積と比較すると、0・7%増だ。
 サービスの販売量は、「情報・通信」、「交通・交通補助・郵便」、「家庭向けサービス」、「管理補完専門サービス」、「その他」の5部門に分けて算出される。
 今年の3月はそれら全てが前月を下回った。下げ幅が最も大きかったのは「家庭向けサービス」(31・2%減)で、次が「交通・交通補助・郵便」(9%減)、「管理補完専門サービス」(3・6%減)、「情報・通信」(1・1%減)、「その他」(1・6%減)だった。
 3月のサービス業の名目収入は前月比で7・3%減、昨年同月比では1・1%減だった。今年1~3月の名目収入の累積は、昨年同期比で2・2%増、直近12カ月間の累積は、その前の12カ月間と比べ、3・9%増だった。


 IBGE調査責任者のロドリゴ・ロボ氏は、「3月の大幅な落ち込みは主に、『家庭向けサービス』の一部である各種施設、特にレストランやホテルで発生した落ち込みが原因となっている。航空業界や一部の公共旅客輸送会社など、他の部門も、コロナ禍に伴う営業停止令で大きな打撃を受けた」と語っている。