ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》19/20農年の穀物生産量予測は2億5090万トン=大豆は米国を抜いて生産量世界1位へ

《ブラジル》19/20農年の穀物生産量予測は2億5090万トン=大豆は米国を抜いて生産量世界1位へ

 ブラジル国家配給公社(Conab)は12日、2019年8月から今年7月までの2019/20農年の穀物生産量は、2億5090万トンとの予測を発表した。
 これは今年4月に発表された2億5180万トンより0・4%少ないが、それでも、2018/19農年より3・6%多く、予測通りになれば最高記録更新となる。
 Conabによると、ブラジル南部の大豆とトウモロコシの生産者が直面している気候問題のせいで、予想収穫量を1・4%引き下げざるを得なかったという。
 それでも、大豆の予想生産量は1億2030万トンで、18/19農年に比べて4・6%増えており、収量の新記録を更新する見込みだ。
 トウモロコシの予想収穫量は1億230万トンで、4月発表の予測より0・5%増加。18/19農年よりも2・3%多い。2期作目のトウモロコシは、南東部や中西部、パラナ州での気候上の問題にも関わらず、昨年の実績を3・7%上回る見込みだ。
 Conabは、「各農年は8月から翌年の7月までで、大豆や棉など、当該農年の最初に収穫する作物はほとんど収穫を終えている。今農年の総生産量は、現在栽培中で2期作目のトウモロコシや小麦などがどの程度、気候条件の影響を受けるかによって上下するだろう」と書面で発表した。
 今回発表された、Conabの予想収穫量通りになると、伯国は米国を抜き、世界最大の大豆生産国となる。
 また、国内の主要な穀物生産地帯の一つで、気候条件が若干懸念されているリオ・グランデ・ド・スル州での2期作目の作物収量が大きく落ち込まなければ、今農年の穀物生産量が今回発表された予測を上回る可能性も残されている。(12日付アジェンシア・ブラジル、G1サイトより)