新型コロナウイルスでの隔離率を上げるべく、サンパウロ市が祝日を繰り上げ、20~24日を大型連休(フェリアダン)にすることに決めた。18、9日付現地紙、サイトが報じている。
ブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長(民主社会党・PSDB)によると、今回のアイデアは市内の隔離率を上げるためのもの。隔離率が高いほど、市民が自宅にこもっている率が高いことになる。
本来は6月11日の「聖体の祝日(聖体祭、コルプス・クリスチ)」を20日、11月20日の「黒人の(意識高揚の)日」を21日に繰り上げた上、22日の金曜日を市の任意休日として、土日まで続く5連休にするという。
この措置は特別法案として、コーヴァス市長の手で市議会に提出され、ビデオ会議で18日に投票にかけた結果、賛成37、反対14、棄権1で可決された。
投票前、コーヴァス市長は市議会で趣意説明を行い、「日曜(17日)の隔離率は56%だった」とし、その数字をさらに上げたいとの意向を示した。
サンパウロ市内での隔離率は50%を割り込むことも珍しくないが、サンパウロ市、あるいはサンパウロ州が、住民の反対が多いロックダウン(都市封鎖)に踏み切らないためには、70%の隔離が必要とされている。
一方、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事(PSDB)も18日、本来は7月9日にあたる護憲革命記念日を25日に前倒しする法案を同州議会に提出している。
同州議会のカウエ・マクリス議長(PSDB)は19日に審議、21日に投票の予定を立てたが、投票は19日に行われる可能性がある。
ドリア知事は、大サンパウロ都市圏の市長たちにも同様の政策をとることを提案。25日と連結させ、26~27日まで続く連休とすることを検討するように求めている。