ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は27日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のための外出規制を、6月1日から5段階に分けて徐々に緩和していく方針を発表した。27日付現地サイトが報じている。
ドリア知事は27日の定例記者会見で、外出自粛令を6月15日まで延長すると発表した。それと同時に、6月1日からは段階的に一部規制を解いていく方針であることも明らかにした。
それによると、第1段階〈赤〉では、非生活必需品の工場と建設現場が規制緩和の対象となる。
第2段階〈オレンジ〉では、不動産業、自動車販売店、事務所、各種の商店、ショッピングセンターが、営業時間や入場者数などを制限した上で再開可能となる。
第3段階〈黄〉では、バールやレストランなどの飲食店ならびに美容院の運営が制限付きで認められる。また、不動産業や自動車販売所、事務所は通常通り運営できるようになる。
第4段階〈緑〉は、基本的に〈黄色〉と同じだが、スポーツジムの運営も制限付きで了承されるようになる。
第5段階〈青〉では、劇場、映画館、スタジアムでのイベントなどを加えたすべての部門が、通常通り運営できるようになる。
学校と交通機関に関しては、まだ未定だ。
1日からの外出規制がどの段階にあたるかは、地区によって異なる。サンパウロ市を含む多くの市は第2段階となる。カンピーナスやリベイロン・プレット、サンカルロス、ピラシカーバなどもこの段階だ。また、大サンパウロ都市圏の38市やサントス海岸部は第1段階。第4や第5はまだなく、現状でもっとも良いのは、バウルーやプレジデンテ・プルデンテ、バレットスなどの第3段階だ。
ただし、サンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長は、6月1日以降、各部門から業務再開にあたっての方針を聞き、各部門との合意を市が承認してから規制を緩和するとし、1日からすぐに規制を緩和するつもりはないと明言している。
ドリア知事は記者会見の中で、「外出自粛期間中も、74%の職種は業務を継続できていた」と語っている。
外出自粛令の規制緩和についての詳しい予定表は、サンパウロ州政府公式サイト(https://www.saopaulo.sp.gov.br/coronavirus/planosp)を参考に。