ブラジルを代表するジャーナリストのひとりで、ニュースサイト「カトラカ・リーヴリ」(https://catracalivre.com.br/)の主宰者ジルベルト・ジメンスタイン氏が29日朝、膵臓がんのために63歳で亡くなった。29日付現地サイトが報じている。
ジメンスタイン氏は1956年にサンパウロ市で生まれた。サンパウロ市のカスペル・リベロ大学を卒業後は、フォーリャ紙やコレイオ・ブラジリエンセ紙のジャーナリストとして活躍。ニューヨークのコロンビア大学留学時も、執筆活動を続けていた。
著作も多く、主な作品には、「アルマジーリャス・ド・ポデール」(1990)や「メニーナス・ダ・ノイテ」(92)、「デモクラシア・エン・ペダッソス」(96)などがある。94年には、「シダダン・デ・パペル」で、ブラジル文学界の権威、ジャブチ賞をノンフィクション部門で受賞している。
以後も、フォーリャ紙のレギュラー執筆やラジオのCBN局での解説者などをつとめながら、2008年に自身主宰のニュースサイト「カトラカ・リーヴリ」を開設。そのフェイスブックには1千万人のフォロアーを集める有名サイトに育て上げていた。
同氏は2019年から膵臓がんとの闘病を始めていた。