ボルソナロ大統領が中道議員グループ「セントロン」に接近していることを国民の67%が嫌い、「市民を武装させろ」と発言したことにも72%が反感を示していることが、ダッタフォーリャの調べでわかった。5月30~6月1日付現地紙、サイトが報じている。
ダッタフォーリャの調査は5月25、26日に行われ、政権の支持率は33%、不支持率は43%との結果が出ていた。
汚職撲滅を謳っていたはずのボルソナロ氏が、かねてから「汚職の温床」と悪名高いセントロンに接近し、連邦政府の役職を与え始めていることに関しては、67%の人が「良くない」と答えており、「良い」と答えた人は20%にとどまった。「役職交渉などしていない」は2%、「わからない」は11%だった。
「大統領は連邦議会と役職の交渉はしない、という公約を守っているか」の問いには、63%が「守っていない」と答えており、26%だった「守っている」の2倍以上だった。わからないは8%だった。
4月22日の閣議で知事や市長の社会隔離政策を批判した際に大統領が発した、「奴隷化されないために市民を武装させろ」との言葉に関しては、72%の人が「嫌だ」と答え、「いいと思う」と答えた人の3倍を記録した。「よくも悪くもない」が2%、無回答が2%だった。
「閣僚に軍人がいるのは望ましいか」の問いには、過半数の52%が「いるべきではない」と答え、「いるべき」と答えた人の43%を上回った。5%は「わからない」だった。
「議会は大統領を罷免すべきか」との問いには50%が反対し、46%が賛成と、かなり拮抗した。「辞任すべきか」の問いも、反対50%、賛成48%と、意見が二分している。
詳細に見ると、18年の大統領選でボルソナロ氏に票を投じなかった人の間では62%が罷免に賛成し、32%が反対だった。ボルソナロ氏に票を投じた人の間では、77%が罷免に反対だが、21%は罷免に賛成しているという。