「新型コロナの影響はファベーラにもでています。お世話になったブラジルへの恩返しとして、自分はなにができるかということを考えた時、このイベントを行おうと思いました」――チャリティーヨガイベントの立案者、ヨガ講師の鈴木友紀菜さん(32歳、神奈川県)はそう語った。
鈴木さんと、ブラジルや在日外国人の子どもを支援する日本の団体「チルドレンズ・リソース・インターナショナル」(CRI、川原翼代表、連絡先=神奈川県平塚市)が協働し、オンラインで行う。
同イベントはブラジル時間6月13日(土)午前8時開始予定。鈴木さんによるヨガ講習は1時間程。その後CRIスタッフがサンパウロのファベーラ(スラム街)の現状について話す。
集まった参加費は、サンパウロ市郊外のスラム街に住む子供達に支援活動を行うモンチアズール・コミュニティ協会に全額寄付をする予定だ。
鈴木さんは09年、大学が主催したブラジルスタディツアーに参加し、モンチアズールの存在を知る。その年、再度渡伯して同団体でボランティア活動を半年間行う。
帰国後、日本の物流会社に3年半勤めた後、ブラジルをもっと知りたいという思いから2015年に改めて渡伯。リベルダーデ区内の飲食店エスパッソ和に勤める傍ら、17年にサンパウロでヨガ講師養成講座を修了し、現在はインストラクターとして活動している。
鈴木さんはヨガの魅力について、「多様な楽しみ方がある。身体がほぐれるのはもちろん、無数にあるポーズに挑戦し上達する楽しみ、身体のコンディショニングが面白いほどできる楽しさなど。日頃の雑念や考え事を取っ払って、脳も身体も深いリラックス状態になります。ヨガ後のすっきり爽快なあの気分は一度やってみないと分かりません」と説明する。
コロナ感染で不安が募る今、「体の不調を感じることも多いのでは。呼吸を深め、胸をひらくことで気持ちも前向きになれます。参加者の方には、これを機会にヨガの良さを知って欲しい。このチャリティーイベントで集まった費用で少しでもファベーラの方々の助けになれば嬉しいです」と意気込みを語った。
参加費は、ブラジル在住者は一人50レアル、日本在住者は中学校~大学生1千円、一般は2千円、小学生以下は無料。問い合わせは(鈴木友紀菜ワッツアップ=11・97404・9820/メールyuki7bj@gmail.com)まで。