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文協=6月20日に国際日系デー=オンラインで世界から参加

国際日系デーイベント告知画像

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 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)は6月20日(土)20時に、「国際日系デー」を祝うためのオンラインイベントをユーチューブとフェイスブック上で生中継する。人気バンド「パット・フー」の歌手、高井フェルナンダさん、野口泰在サンパウロ日本国総領事やブルーツリーホテルの青木智栄子社長が出演するほか、オンラインという利点を活かして南米諸国、ハワイから多くの人が出演して「国際日系デー」を祝すのに相応しい国際色の強いイベントとなる。

 イベントのハイライトとしてブラジル国内の様々な地域のコミュニティーから招いた出演者達が「日系ブラジル人の価値」について語る催しが「日伯懸け橋プロジェクト」(西村リカルド理事長)の「ジェネレーション・プロジェクト」の一環として用意されている。
 世界中でコロナ禍による混乱が起きている中、オンラインによる開催に漕ぎ着けた事について、石川会長は「この日に日系人最大のイベントを文協が主催し開催できたことを非常に誇りに思います」と喜び、ブラジルは世界最大の日系社会を有することから「何としてでも開催しなければと思いました」と強い使命感を表した。

ブラジル以外からも多数が参加する

ブラジル以外からも多数が参加する


 さらに文協はこれを機にデジタルプレゼンス(ウェブ上における存在感)を強めていく方針だという。5月にウェブ上で文化まつりを開催したことを皮切りに以降もイベントを予定しており「いずれは真の国際的イベントを開催したい」と大きな展望を語った。
 「国際日系デー」は世界各国に居住する日系人について見つめなおし、世界の日系人による連携を深めるため、18年6月にハワイのホノルルで開催された「第59回海外日系人大会」で制定された。野村アウレリオサンパウロ市議によりサンパウロ市カレンダーへ正式に組み入れる法案も市議会へ提出されている。
 昨年は国際日系デーを記念した第1回目のイベントとしてブラジル日本青年会議所(和田ルドルフ理事長)が講演会「文化遺産(ブラジル社会における日本の価値観)」をサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内で開催し、ほぼ満員の約1100人が入場して有識者の講演に耳を傾けた。

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     ◎
 「ジェネレーション・プロジェクト」は日系人意識が薄くなっている若者に対し「日系人としての誇りを呼び覚まし、文化や価値観を次世代へ継承する」事を目的としたプロジェクト。18年にハワイで開催された「海外日系人大会」に日系ブラジル人の若者15人を招き、その後1週間ほど訪日して日本文化を体験してもらうというプロジェクトから始まった。コロナ禍の前までは定期的にワークショップを開催し、日本文化の普及や日系人社会を見つめなおす活動を行っていたようだ。