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プロジェクト元気で生産者支援=日系ラーメン店がオンライン販売

プロジェクト元気ロゴ

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 サンパウロ市ブタンタン区にある日系人経営のラーメン店Lamen the Bowl(ラーメン・ザ・ボウル)は、新型コロナウイルスにより小規模生産者や中小企業が経済的に打撃を受けていることから「PROJETO GENKI(プロジェクト元気)」を開始した。
 プロジェクトでは農協婦人部連合会(ADESC)などの生産者や農家、授業を行うことが出来ない日本人料理教師などと提携し、手作りの弁当、ジャムや味噌といった加工食品、果物、酒などを販売している。
 商品はオンライン注文ツールのGoomer Goやラーメン・ザ・ボウルのIfood、Uber Eatから販売を行っており、配達も可能。火曜日午後8時の注文で同週の金曜日15時~18時の配達予定となっている。提携団体の手作り食品や果物のほか、Goomer Go上で憩の園への募金も受け付けている。
 プロジェクト発起人でラーメン店オーナーのカタギリ・ダニエル(三世)さんは「困っている人を助けられとても嬉しく、やりがいを感じます。また、新しいつながりや友達ができました」とプロジェクトへの手ごたえと思いがけない果報を語った。詳細はGoomer Go(https://goomer.app/projeto-genki)

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 プロジェクト元気はラーメン店オーナーのカタギリ・ダニエルさんと兄で銀行員のディエゴさんを、日本のグーグル社で働くヴィクトルさんがリモートで助けるなどして家族総出で奔走しているとか。3人は日系三世だが日本への思いが強く、学生時代には学期休みを利用して日本にデカセギ体験へ来たこともあるという。ダニエルさんは昨年、世界のベストレストラン50に入る和食料理店「傳(でん)」で修行もしていたとか。日本と強い関わりを持ちながら、独自の動きを始めるという頼もしい三世世代が出てきたようだ。