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東西南北

 サンパウロ州地域医療委員会(Cremesp)が同州検察局に報告したところによると、現在、新型コロナウイルス専門施設として使用している北部のアニェンビ臨時病院には、人工呼吸器のような器具が不足し、衛生基準を満たさないインフラ上の不備があるという。同病院は今月4日に5人のサンパウロ州議が侵入して内実を暴こうとして有名になったところ。だが、その時は今回のような専門的見地に立ったのものではなく、単純に「入院患者などいない」というもの。サンパウロ市によって「フェイクニュース」として批判された。本来は、このような監査を専門的に行う機関が、最初からしっかりと目を光らせていてほしいものだ。
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 15日に逮捕されたことで、ネオナチ活動家のサラ・ウインター容疑者への注目度があがっている。同容疑者逮捕を、ボルソナロ派のカルラ・ザンべッリ下議などが「政治的だ」などと批判する一方、サラ氏の実兄は「逮捕されて当然」とも。元々所属していたフェミニスト団体からは「彼女は金を持ち逃げしたから、我々は除名した」との証言も。逮捕当日、彼女のグループ「300・ド・ブラジル」は釈放を求めての抗議も行ったが、参加者は20人もいなかった。
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 16日、リオのマラカナン・スタジアムが設立から70周年を迎えた。1950年のサッカーW杯ブラジル大会から、もうそれだけの時間が流れたわけだ。本当なら今頃は、盛大に記念イベントなどを行いたかったところだが、今はあいにくのコロナ禍。あの大きなスタジアムを次に満杯にするのは、いつの日のことか。