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アジア系住人狙う強盗傷害犯=サンパウロ市東部でグループ逮捕

 サンパウロ市東部ヴィラ・カロン区のノーヴァ・ジェルサレム街で26日未明、強盗傷害事件が発生し、アジア系住人宅の窃盗を専門とする犯行グループが逮捕された。アジェンシア・レコルデ(R7)26日付が報じた。
 異変に気付いた近所の住人が同日午前0時頃に軍警に通報したところ、現場では男3人と10代の男の計4人が被害者の家に押し入り、刃物で家族を脅していた。
 警察によると、住宅内には3人が住んでおり、男たちは女性に暴行を加えた上、宝石、現金、所持品などを強奪。女性は暴行を受けたが病院に搬送されなかったという。
 4人には犯罪歴があり、そのうちの1人は去る3月7日に発生した、同じヴィラ・カロン区在住のピエロ(道化師)デュオ「パタチ・パタタ」の日系俳優エンリケ・ナムラ氏宅の窃盗事件にも関与していた。
 同事件では、一人暮らしのナムラ氏が外出中、正面玄関から4人組の男たちが侵入し、家の中を1時間以上かけて物色。装飾品、宝石類、香水、家電製品、テレビ、パソコン、時計などを奪ったほか、アルコール飲料や冷蔵庫内の食品にも手を付けていたという。
 犯行中、ナムラ氏の自宅の警報装置が鳴っていたが、警察が犯行現場に駆けつけることはなく、窃盗グループはナムラ氏の車を奪って逃走していた。
 双方の事件はヴィラ・カロン区の第31文民警察が担当し、今月26日の事件で使われた刃物を押収している。