新型コロナウイルスの蔓延により、失業率が12・9%に大きく跳ね上がった。6月30日付伯字サイトが報じている。
地理統計院(IBGE)が6月30日に発表したところによると、3~5月の変則四半期における失業率は、19年12月~今年2月の変則四半期で記録した11・6%から1・3%ポイント上昇し、12・9%となった。前年同期比でも0・6%ポイント上がっている。
IBGEによると、3~5月の3カ月間には、2月までと比べて780万人分の雇用が失われたという。その内の580万人は非正規雇用者だった。3~5月の雇用喪失は労働者人口の8・3%に相当し、過去最高の下げ幅となった。これにより、現在の労働者人口は8590万人となった。
この減少によって、今回はじめて、労働対象年齢の人で就労している人が全体の半分を割った。3~5月期の就労者の割合は49・5%だった。
また、労働戦力外となった人は13・7%増えて、7500万人に及んでいる。
失業率は、18年の第1四半期(1~3月)に記録した13・1%以降は下がり続け、19年の第4四半期には11・0%まで下がっていた。だが、今年に入ってからはまた上昇に転じはじめており、コロナ禍が拍車をかける形となった。